おそらく、普段の生活の中で「公正証書」という言葉を聞くことは、少ない・・・いや、ほとんどないかも知れません。でも、行政書士をしていると、弁護士さんや司法書士さんも同じだと思いますが、非常に信用性の高い法律の書類として、「公正証書」という言葉を良く聞きます。

　では、「公正証書」という非常に信用性の高い法律書類とは、どういうものなのでしょうか？

　東京23区内ですと、各区に少なくとも1つは公証役場という場所があります。私が住む杉並区だと、JR荻窪駅の前に杉並公証役場があります。この公証役場には、公証人がいて、その公証人が作成する書類が「公正証書」です。

　この公証人は、東京ですと、裁判官と検察官の経験者で法律の専門家です。そして、東京の公証人は、東京法務局に所属する公務員でもあり、その作成する書類は公文書ということになります。ですから、「公正証書」は法律の専門家が作成する公文書という特殊な書類であり、非常に高い信用性を持つ書類なのです。

　このような「公正証書」を使って、事実上の夫婦であることの契約を結び、自分たちの関係を明らかにしようとするのが、事実婚や内縁関係を明らかにする公正証書なのです。